急な事態でも慌てないために!?初心者にも分かりやすく葬儀の豆知識をご紹介
葬儀のマナーにはいろいろなことがありますが、参列する側のマナーもあれば喪主として覚えておくべき知識もあります。
ここでは喪主側の葬儀に対する豆知識を初心者向けにご紹介していますが、最近はネットを利用することでお葬式のイロハを学ぶことができる情報サイトも多数登場しているため、時間があるときなど知識を蓄える意味でも参考にしておくと良いです。
知識があれば急な事態になったとしても慌てずに済みますし、葬儀社を決めるときにもチェックポイントが分かれば役立ちます。
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急な事態でも慌てないために!?初心者にも分かりやすく葬儀の豆知識をご紹介
- そもそも葬儀とは?お葬式との違いは?
- 葬儀・お通夜・告別式の違いを分かりやすく解説
- お通夜とは葬儀の前段階になる行事!その流れとは?
- 一般的な葬儀および告別式の流れは?
- 葬儀の際に参列者から受け取ったお香典の香典返しの相場(2023/12/1)
- 葬儀の日程を決めるときのポイント①宗教者の都合(2023/12/1)
- 葬儀の日程を決めるときのポイント②火葬場の予約状況(2023/12/1)
- 葬儀の日程を決めるときのポイント③参列者の都合(2023/12/1)
- 葬儀の意味で知っておきたい!家族葬や直葬は参列できない?(2023/12/1)
- 葬儀は午後14時からのとき火葬は何時から?(2024/5/15)
- 葬儀への参列はご容赦くださいのときお通夜は参列できない?(2024/5/15)
- 結婚式と葬儀が重なったとき優先するのはどちら?(2024/5/15)
- 葬儀と初七日法要は同時に執り行われることが多い(2024/5/15)
- セレモニーホールや葬儀場と斎場の違いは?(2024/5/15)
そもそも葬儀とは?お葬式との違いは?
故人との最後のお別れとして葬儀を執り行う事になりますが、お葬式と聞く事もあり意味は同じなのかと混乱してしまう人も多いです。
あくまでも葬儀自体は故人の最後のお別れをするだけでなく、宗教的な儀式などを含めた意味であり通夜の跡に行われる式になります。
お葬式の場合は通夜や告別式の他に火葬や納骨なども含めて、全体的な流れなどを意味する言葉となります。
そのため葬式の中に含まれている儀式の1つに葬儀が含まれていると考えると、わかりやすく混乱せずに済みます。
ただし二つの言葉とも故人の最後のお別れをする儀式という内容も含まれているので、弔いを行うという意味では同じく利用される事が多い言葉です。
明確に分けて使用する事も重要ですが、地域性や習慣などによっても言葉の意味や使い方は変わる事が多くあります。
自分の生活する環境の中でどのような習慣や地域性があるのか、その点もしっかり理解した上で使用する事がポイントの1つです。
葬儀・お通夜・告別式の違いを分かりやすく解説
葬儀・お通夜・告別式の中で違いが明確なのはお通夜といえます。
故人とのお別れの儀式に当たる葬儀・告別式に対してお通夜は故人とのお別れを惜しむ時間と区別する事ができます。
思い出に浸ったり、集まった方と語り合う事もある大切な最後の時間。
元々は夜通し行われていたのでお通夜と言われていたとの事。
現在では参列者は帰宅するのが一般的となっています。
葬儀・告別式に対しては実は段々と明確な違いが無くなってきているとも言えます。
強いていうならば遺族や友人など故人と近しい方達がお別れの儀式をするのが葬儀であり、それ以外の一般の方がお別れの儀式をするのが告別式という事ができます。
最近では兼ねたり続けて行ったりする事が多いです。
誰もがいつかは必ず迎える最期ですが、人に聞きづらいのがこういった話題ではないでしょうか。
しかしマナーや考え方も参列するタイミングで変わってくる為に、余裕がある今こそ最期に対する事柄を改めて知っておくといざという時に必ず役に立つでしょう。
お通夜とは葬儀の前段階になる行事!その流れとは?
葬儀の前段階のお通夜は、亡くなった故人の方と最後の夜を過ごす儀式のことです。
通夜は、元々は故人が生前過ごしたエリアで過ごす最後の時間になり、過去には生前同様に食事などもなくなった人物に対し用意をしていました。
しかし、時代の流れとともに通夜は、短時間で終える儀式へと様変わりし、丸一日を消費することなく、次の葬儀に入れるようにと変化していきました。
よって、現在のお通夜は、半通夜と呼ばれている手法が主流で2時間ばかり亡くなった故人と過ごし、通夜振る舞いという形で通夜に参加した人物に食事を提供します。
なお、通夜は親族のみで行う、仮通夜という儀式と2日目から家族以外の親族や親しい人物が参加する本通夜という儀式に分かれていて、いずれも食事を提供します。
が、近年では、親族のみで行う仮通夜のみで第3者の方も参加する2日目以降の本通夜については行わない地域も増えています。
これは、家族葬という考えが生まれ、家族だけで葬儀を執り行うという考えが広がったが故、2日目以降に行う本通夜を行わなくなったのです。
一般的な葬儀および告別式の流れは?
一般的な葬儀および告別式の流れは、以下のようになります。
まず故人が亡くなったことを知らせるために、親族や友人が周知します。
その後、遺族は葬儀の日時と場所を決定し、告別式の準備を始めます。
当日、遺族や参列者は故人の遺影や遺体の前に集まり、冥福を祈ります。
司式者による開式の挨拶とともに、故人の生涯や功績を振り返るお別れの言葉が述べられることがあります。
その後弔問客が献花や手向けをし、故人との別れを惜しむ時間を設けます。
これは遺族と参列者が最後の別れをする機会となります。
告別式の後は葬儀参列者と遺族が集まり、慰霊のための法要が行われることが一般的です。
宗教や信仰によって異なりますが故人の冥福を祈り、供物を捧げる儀式が行われます。
その後、告別式が終わると、遺族と参列者が故人の供養を行うために墓地や納骨堂に向かうことがあります。
墓地で遺体を埋葬したり遺骨を納めることで、故人の冥福を祈るとともに、心の整理を行います。
葬儀や告別式の後、悲しみを抱える遺族や参列者に対して、励ましの言葉や支援を送ることが大切です。
故人の思い出を共有し、共に悲しみを分かち合うことで、互いに支え合いながら新たな一歩を踏み出すことができます。
葬儀の際に参列者から受け取ったお香典の香典返しの相場
香典返しは、葬儀にいただいたお香典の半返しが一般的です。
葬儀のお香典の相場は5,000円〜1万円程度なので、香典返しは2,500〜5,000円が相場です。
半返しの由来には諸説ありますが、昔は参列者から受け取ったお金から葬儀費用を支払うと、手元に半分程度が残ることが多かったそうです。
残った半分のお金をお香典をくれた方にお返ししたり、お寺に寄進したりする方が多く、半返しが定着したとされています。
また、一部の地域では、3分の1程度が相場です。
地域によって慣習やしきたりなどが異なるため、その地域の相場金額をあらかじめ確認しておくことをおすすめします。
親族や故人と親しい方から高額のお香典をいただく場合があります。
いただいた金額が高額な場合は、必ずしも半返しのお返しを準備しなくても問題ありません。
高額のお香典は、遺族をサポートするために渡す方がほとんどです。
無理のない程度のお返しを渡して、相手に感謝の気持ちを伝えることがより重要です。
葬儀の日程を決めるときのポイント①宗教者の都合
葬式の日程を決める際に重要なポイントの一つは、お坊さんの都合を絶対に考慮することです。
宗教者は仏教の葬儀や法要を執り行う専門家であり、故人の供養や鎮魂のために大切な役割を果たします。
そのため、お坊さんの都合を尊重し、適切な日程を選ぶことは葬式の円滑な進行と故人への適切な供養に直結する重要な要素です。
お坊さんのスケジュールは多忙なことがあり、複数の葬儀や法要に参加しなければならないこともあります。
そのため、事前にお坊さんの予定を確認し、その都合に合わせて葬式の日程を調整することが求められます。
お坊さんの参加が難しい場合、代替案や適切な対応策を検討することも大切です。
お坊さんには宗派や宗教上の習慣に基づく時間帯や日程の優先順位があることもあります。
これによって、特定の日時や条件が最適とされることがあります。
このような点も考慮してお坊さんとの協力を通じて、故人への適切な供養を実現する日程を決定することが重要です。
葬式の日程を決める際には、お坊さんの都合を最優先に考えることが大切です。
故人への最後のお別れと供養を真摯な気持ちで行うためには、お坊さんとの連携や協力が欠かせない要素であり、そのために適切な日程を選ぶことは、遺族や参列者の気持ちを尊重する姿勢の表れとも言えるでしょう。
葬儀の日程を決めるときのポイント②火葬場の予約状況
大切な人が亡くなり、別れの時間を惜しみたい半面、葬儀をどうするかということと頭を悩ませる方が大半です。
何から手を付けていいのか分からない、また葬儀の日程をどう決めたらいいのか分からない、そんな手探りの状況でとりあえずお葬式を上げる日にちばかりに気を取られて日にちを選んでしまうと後々困ることにもなりかねません。
人が亡くなった後にどんな工程が必要となるのか、把握しておかなければなりません。
葬儀の日程を決めるポイントとして、火葬場の空き状況を把握しておく必要があります。
いざ日にちを決めたけれど、結局火葬が出来ないとなると、亡くなった方の供養がスムーズに出来ません。
まずはお葬式の会場を抑えなければと考える方も多いかと思いますが、その前に火葬場の予約状況を確認してから葬儀場を確保する方が良いのではないでしょうか。
自治体運営の場合、費用が安いため利用する人も多いです。
予算を考えて選ぶ場合は、早めに確認するようにしましょう。
葬儀の日程を決めるときのポイント③参列者の都合
葬儀は亡くなった翌日にお通夜が行われ、その翌日に葬儀と告別式が行われるという日程が一般的です。
とはいえ、無理にでもこの慣例に従わなければならないということはなく、参列者の都合を考慮して日程を決めることもあります。
例えば、故人が金曜日に亡くなった場合は翌日からの土曜日と日曜日に一連の行事が行われることになります。
しかし、故人が土日に仕事をしていた場合にその日程で実施すると、職場仲間など故人に縁のある方々が参列できないという事になってしまう可能性があるのです。
そういった場合には、若干時間が空いてしまうものの比較的短時間で参列できる通夜のみ土曜日もしくは日曜日に行って、翌週に葬儀と告別式を行うというスケジュールも可能です。
故人の遺体を安置しておけるのは長くて一週間程度です。
その範囲内で、参列者の都合に合わせた日程を組んで葬儀を執り行うことが故人との別れを告げるために大切なことでもあると言えます。
葬儀の意味で知っておきたい!家族葬や直葬は参列できない?
大半の葬儀では柔軟な対応が可能なことが多く、旧来型の形式や風習に囚われることなく故人や遺族の意志が反映された式にすることができます。
家族葬の場合は一般的には故人の家族や近い親戚のみで執り行うことが多いですが、特に親交が深かった友人や会社関係者などが参列するケースがあります。
一方、直送の場合は多くの祭事を省いて火葬や納骨を実施することから、そもそも参列をするシーンが僅かであるほか、使用する施設も家族以外を受け入れられるスペースが用意されていないことがほとんどです。
旧来型の葬儀をイメージする方がまだまだ多く来訪したいと望まれることがありますが、新たなスタイルの家族葬や直送で済ませることを丁寧に説明して、故人を供養する気持ちだけはありがたく頂戴する旨を伝えるなどアフターケアを行う事も大切です。
何よりも大切なのは故人や遺族の意志であり、素敵な家族葬や直送を執り行って、心を込めて故人を送り出したいところです。
葬儀は午後14時からのとき火葬は何時から?
葬式は一般的には通夜と告別式が行われるので、2日間に掛けて最後のお別れと弔いを行う事が可能です。
実際に参列するのが2日目の葬儀や告別式の場合、ある程度どれくらいの時間がかかるのかを把握しておくと良いです。
午前中から葬式を始める事が出来れば、14時ごろには終わる事も多くあります。
利用する斎場の予定や火葬場のスケジュールによっては時間も変わってくる事が多いです。
葬儀が午後14時からの場合は、一般的には大体40分から1時間程度で終わる事が多くあります。
流れとして出棺となり火葬になりますが、15時くらいからと考えておくと良いです。
ただし斎場に併設されている場合であり、場所が別になると移動する時間が必要になります。
移動時間をプラスで考えると、ある程度の時間を予測する事が可能です。
葬儀や告別式の流れも参列者の人数や式の内容によって、時間も変わってくるので事前にスケジュールを確認しておくと正確な時間を把握する事が出来ます。
葬儀への参列はご容赦くださいのときお通夜は参列できない?
葬儀への参列はご容赦くださいのとき、通夜は参列できないというのは、特定の場面で言われることがありますが、第三者の目線から見ると、嫌味っぽく感じられる可能性があるのです。
まず葬儀への参列はご容赦くださいのときには、参列を辞退する場合に使われることがあります。
参列の辞退は、体調不良や遠方に住んでいるなど、様々な理由で行われることがあります。
その際丁寧な言葉遣いとして「ご容赦ください」という表現が使われることがあるのです。
一方で通夜への参列を辞退する際に「お通夜は参列できない」という表現は、感情を込めて伝えることで、相手に不快な印象を与える可能性があります。
特に、葬儀やお通夜は故人への敬意を示す場であり、配慮が求められる場面でもあります。
そのため嫌味っぽく感じる原因となるのです。
参列を辞退する場合は故人や遺族への思いやりを忘れず、丁寧な言葉遣いで伝えることが大切です。
例えば、「大変申し訳ありませんが、ご容赦いただきたく思います」というように、相手の気持ちを考慮した表現を心掛けると良いでしょう。
葬儀や通夜への参列に関する言葉遣いは、相手に対して適切な配慮を示すことが重要です。
感情を込めて伝える表現は、相手に不快感を与える可能性があるため、注意が必要です。
故人への敬意と遺族への思いやりを忘れず、丁寧なコミュニケーションを心掛けることが大切です。
結婚式と葬儀が重なったとき優先するのはどちら?
結婚式と葬儀が重なった場合には、基本的には葬儀を優先するのが一般的です。
その理由は結婚式の場合にはそのお祝いの言葉を後から伝えることができますが、亡くなった人とお別れをする事は1度の機会しかないと考えるためです。
このような場合には特段の事情がない限り、葬儀を優先させることがマナーとなります。
しかし自分の親族が結婚する場合などは、これに立ち会う責任があると判断される部分もあるため、この場合には葬儀の参列を見送ることが妥当と考えられる場合もあります。
後日適切に対応することで相手方の親族にも理解を得られることになるほか、なくなった人に対しても礼を尽くすことになるので、この点を意識することが重要です。
それぞれの優先順位は状況によって異なるため、基本的な対応の方法を知っておくことが重要ですが、これに対しその状況を冷静に判断し対処することが必要となります。
その判断を誤ると双方に非礼となることから、十分に注意をすることが大切です。
葬儀と初七日法要は同時に執り行われることが多い
初七日とは亡くなった日を含めて七日目の事を指し、故人の魂が三途の川に到着する頃と言われています。
追善供養と言って、故人犯した生前の小さな罪を遺族が供養する事で極楽へ導くのですが初七日はその最初の法要に当たります。
しかし近年では首都圏をはじめとして、葬儀と初七日が同日に執り行われる繰り込み初七日法要が一般的になってきています。
その理由として親族が離れて住んでいる事が多く葬儀の後また数日で集まるのが困難であったり、仕事の都合が付かない、火葬場のひっ迫など現代ならではの事情が挙げられます。
葬儀と同時に行う場合、告別式・初七日法要と続けて行う事が多く火葬の前に済ませてしまいます。
本来では火葬の終わった遺骨に対して執り行う法要であるため、地域によって認めていないところも多いそうなので確認が必要な点といえるでしょう。
新しいやり方が広まる反面、古くからの風潮を大切にする事も間違いではありません。
それぞれを尊重しながら故人との別れを和やかに執り行いたいものです。
セレモニーホールや葬儀場と斎場の違いは?
セレモニーホールと葬儀場、そして斎場はすべて葬儀や慰霊のための場所でありながら、それぞれに異なる役割や特徴があります。
まずセレモニーホールは一般的に結婚式や記念式典などの様々なイベントに使用される式場です。
主な用途は儀式や式典の場です。
セレモニーホールは一般的に広く美しく装飾された場所であり、家族や友人が集まって大切なイベントを祝うための場所と利用されます。
一方亡くなった方の遺体を安置し、行うための施設です。
遺体を安置する冷蔵庫や棺の展示スペース、式場が備わっています。
一般的にセレモニーホールよりもシンプルで、厳粛な雰囲気が特徴です。
家族や親しい人々が故人を偲び、最後の別れをする場と使われます。
そして斎場は食事や法要などの集まりを行うための場所です。
慰霊や供養のために利用され、故人の魂を慰める場所と重要な役割を果たします。
一般的に葬儀場やセレモニーホールから独立しており、故人の家族や友人が心を込めて食事を共にし、故人の冥福を祈る場として用いられます。
それぞれ異なる目的と役割を持ちながら、人々が大切な人を偲び、最後の別れをする場所として大切な存在です。